ファミコン時代の名作、「マリオ」の制作秘話がスゴかった…

ファミコン時代の名作といって中途半端な作品を挙げたとしても、古すぎて誰も知らないなんてオチは結構あるもの。

ただそれだと寂しいので、ある程度メジャーでかつ完成度の高いものは何だろうと考えたところ…やっぱりコレかなと思いました。

それはご存知「スーパーマリオブラザーズ」。

この作品はかなり有名ですし、発売から既に30年以上が経過しているにも関わらず「ニンテンドークラシックミニ・ファミリーコンピュータ」に収録されました。

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こんなファミコン他にある?「マリオ」の遊びやすさはやっぱり名作級!

人によって認識が異なると思いますが、「ゲームデザイン」というのは平たく言うとプレイヤーが楽しく遊ぶための設計図。

マリオはこの設計の部分の完成度が非常に高く、特にステージ1-1の完成度はズバ抜けてると思います。ゲームを起動すると、まずマリオは画面の左側の端に立っていますよね。

実はここに製作者の意図があったのです。マリオは右側を向いて立っていますが、これは直感的に画面の右側に向かって進んでいくゲームだと認識させていたのです。

そして右に向かって進んでいくと、お馴染みのクリボーに出会いますね。クリボーを倒すにはジャンプして踏み付ける必要があるでしょう。

実際に測って見ましたが、ここまでおよそ4秒程度。たったの4秒でプレイヤーはこの世界の「ルール」のほとんどを理解出来てしまうのです。

ファミコン作品とは言え、この分かりやすさが今なお多くの人の心を掴んで名作と言わしめているのでしょう。

 

名作になったのは「キノコ」の配置バランスのおかげ!?

今さらですが「スーパーマリオブラザーズ」はオーソドックスなアクションゲームであって「レベル」の概念はありません。ただし、キノコのような補助的アイテムならあります。

キノコを取ることでご存知、マリオは巨大化してパワーアップします。またダメージを受けることで、元の小さい姿に戻るという分かりやすい仕様ですよね。

ここで特筆すべきは、このキノコの有無によって難易度が大きく変わるという点。これによってゲームオーバーへの道を回避した人も大勢いることでしょう。

そして絶妙なのが、エリア内に配置されたキノコの距離感…

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もう少しでミスするところだったけど、キノコがあったおかげでクリアできた。僕うまいかも?」

なんて、自尊心がくすぐられるようなバランスになっているのです。ギリギリでクリア出来てほっとしたり、一度ミスしても2度目ではクリアできるような丁度良い難易度に調整されています。

こういう視点で見る機会は中々ないかと思いますが、これも「名作」と言わしめる秘訣に他なりません。

 

マリオが「名作」と言われるワケは他にも…ファミコンの少ない容量から生み出されていた

主人公である「マリオ」のデザインには、当時のファミコン性能が大いに関係していました。

今でこそゲームのグラフィックは豪華になっていて4KやHDなども取り沙汰されていますが、当時といえば30年以上も前…

「スーパーマリオブラザーズ」の全データ総量は約40KB(キロバイト)。しかもその全てをグラフィックに割けるわけではなく、これはプログラムやサウンドとの兼ね合いになります。

背景の草と雲に同一のグラフィックを使用したりと…簡単に言うとファミコンは本当に「容量」との戦いでした。

ところで主人公の「マリオ」。彼は16×16のドットで描かれています。その限られた容量の中で主人公らしさやユーザ受けを考慮した結果が、今のデザインと言うことですね。

ちなみに、スマホで適当に撮った写真の容量は2.03MB(メガバイト)でした。

どういう事かと言うと1MB=1000KBですので、スマホで撮った写真の「50分の1」の容量で「スーパーマリオブラザーズ」のプログラム、グラフィック、サウンドなど…その全てが構成されていたという事…

そんな環境下だけに、当時のプログラマーの技術やセンスが「名作」を生み出すのに一役買っていたことは言うまでもないでしょう。本当に感謝ですね!

 

マリオの販売実績はファミコン史上NO.1!

「名作の条件」について考えてみたところ、社会からの評価というのはやっぱり欠かせない要素になります。評価のモノサシとして最も分かりやすいのは「売り上げ」でしょうか。

早速調査してみたところ、日本国内だけでも681万本以上を売り上げていて、全世界では4024万本以上の大ヒット作となっています。

「世界一売れたゲーム」ということで、何と「ギネス世界記録」を達成しているとのこと。

 

ファミコンの名作にも実は色々…

世の中には「隠れた名作」なんてモノは山ほどありますが、その大半が個性やキャラなどに偏った作品です。

ただ「スーパーマリオブラザーズ」は全然隠れていませんし、むしろ名作中の名作と言っても過言じゃありません。

少し野暮な話ですが…人の心を動かしたり、誰かの人生を変えられるポテンシャルを秘めた数少ない名作かと思います。

ファミコン時代のゲームにも関わらず、現在発売されているあらゆるゲームの「ルーツ」とも言える作品でしょう。

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