黒人・ハーマイオニー役に非難殺到…!マルフォイとの裏話も[ハリーポッター]
ハリーポッターの正式な続編として、スクリーンから舞台劇に場を移して発表された『ハリー・ポッターと呪いの子』。
そこでキャスティングされたある「黒人女優」を巡って論争が巻き起こったことはご存知だろうか?
今回はその黒人である彼女がハーマイオニーを演じたことの違和感から生じた論争。
そして映画でマルフォイ役を務めたトム・フェルトンとの以外な関係性の二点について詳しく紹介しよう。
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この記事で分かること
ハーマイオニーとマルフォイを結びつけた「差別」
「穢れた血」
ハリーポッターの作品内でマルフォイがハーマイオニーをこのように表現するシーンがある。
ハリーポッターで生粋の「純血主義」を誇るスリザリン生。
とりわけその筆頭である由緒正しい純血の魔法使いであるマルフォイは、ハーマイオニーのようなマグル生まれの人間を侮辱する態度を取っている。
この古き慣習…「生まれこそ全て」というマルフォイの純血主義にはハーマイオニーを始め、ハリーやロンも強い反発心を示していた。
特にマルフォイから口撃の矛先となっていたハーマイオニー。(ハリーとロンは純血)
彼女が偏ったマルフォイの考えに対して真っ向から立ち向かう姿勢を取っていたことはファンであればご存知だろう。
そんな差別を認めないハーマイオニーの意志が他にも表れた結果、ハリーポッター界で長く虐げられてきた屋敷しもべ妖精の権利を主張する運動をも立ち上げてしまった。
ちなみに彼女のファミリーネームである「グレンジャー」。
これは「グレンジャー運動」という実際に起きた労働者の労働条件を高める運動の名前から取ったそうだ。
ハリーポッターにおける「ハーマイオニー」の立ち位置。それはズバリ、差別と勇敢に戦う女性である。
黒人キャストの起用が「人種差別問題」に発展!?
ハリーポッターの続編、舞台版ハリーポッターである『ハリー・ポッターと呪いの子』では、ある人物のキャスト起用を巡って論争が発生したようだ。
それは舞台でハーマイオニー役を務めた、ノーマ・ドゥメズウェニという女優の起用に関してである。
ノーマは肌の色が黒いいわゆる「黒人」と表現されるようなタイプの人間だが、この黒人女優の起用が後にハリポタファンたちの間で問題視されてしまったのだ。
黒人のノーラはハリーポッターの映画で長くハーマイオニー役を務めてきたエマ・ワトソンとは「似ても似つかない」。
要するに、ファンたちが想い描くハーマイオニーは「黒人ではない」といった具合にだ。
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やがて黒人のノーラに対しては人種差別的な発言すら飛び出し、最終的には原作者のローリングがそんな一部のファンに対して厳しい口調で批判する騒動にまで発展したのだ。
またもや差別的発言を受けたハーマイオニー。
これがハリーポッターの作品内に留まらず、今度はそのキャラクターを務めた実在の黒人女優までもが「差別の的」になろうとは…一体誰が予想しただろうか?
「ハーマイオニー」は、まさにそういう運命を背負っているのかもしれない。
ただし黒人起用に関する一部のクレームは必ずしも人種差別にあたるとは言えない。
何故なら、エマ・ワトソンとはガラッと「印象の違う人物」を起用している点は紛れもない事実だからだ。
従来のイメージからすればギャップが生まれるのは当然のことだし、現にこういった意見が多い。
イメージの乖離をすぐに「白人・黒人問題」に結びつけて即座に人種差別へ持っていくのはいかがなものかと言う主張であり、筆者もこれと全く同意見だ。
ちなみに当の本人たち、エマ・ワトソンとノーラは互いに尊敬し合っているようで、初対面を果たした際には笑顔でハグし合うなどとても良好な関係であるようだ。
願わくば、誰もが気兼ねなく自分らしく生きられる世界を。
ハーマイオニーならばきっとそう望むはずだ。
ハリーポッターでは「犬猿の仲」でもリアルじゃ仲良し?ハーマイオニーとマルフォイ
ハリーポッターの作品内では憎しみ合う二人だが、現実のハーマイオニーとマルフォイ、つまりその二人のキャストを務めたエマ・ワトソンとトム・フェルトンはプライベートでは「大の仲良し」のようだ。
エマ・ワトソンがまだ幼かった十代前半の頃、マルフォイ役のトム・フェルトンに恋をしていたという話はよく聞かれる。
昔の甘酸っぱい「初恋の思い出」として大っぴらに語られる話だが、実はこの二人。映画の撮影が終了したその後もだいぶ親交があるようだ。
2018年の11月には、二人がスケートボードに乗って仲睦まじくしている様子を切り取ったツーショット写真がSNSに上げられて話題にもなった。
およそハリーポッターの原作内では考えられないハーマイオニーとマルフォイの関係だ。
もしも作中でハーマイオニーとマルフォイが一緒に遊んでいるシーンがあれば、それは黒人キャストの件以上に違和感たっぷりかもしれない。
以上、ハリーポッターの世界を飛び出した現実世界で再燃した差別問題や、原作とは打って変わって仲睦まじいハーマイオニーとマルフォイの関係についてお伝えした。
演技力や表現力でなく「黒人」というレッテルで最初に評価されてしまったノーラだが、一度でも作品を観れば彼女もれっきとした「ハーマイオニー」であると納得するに違いない。
マルフォイもホグワーツ戦後は雰囲気がだいぶ丸くなっているだけに、今後ハーマイオニーとの関係修復もあるかもしれない。