「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人の遺書が意味深すぎる!
事の起こりは2009年。ネット上に何やら不気味な「赤いしんちゃん」の画像が出回ったのです。
真っ赤な背景に崩れたしんちゃんの顔…
その後ろや前に「かあちゃ、ひま、ねねちゃ、かざまく、ぼーちゃん、まさおくん、とおちゃ、シロ」と縦書きされ、下に横書きで「ごめんね。おら、もう……」と書かれています。
この謎の画像が作者の遺書だと大騒ぎになったのが、2009年の秋。
当時、作者の臼井儀人さんが不幸に見舞われました。
そんな節もあり、同じタイミングで出回り始めたこの画像が「遺書ではないか?」と噂されているのです。
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「クレヨンしんちゃん」の作者の遺書ってホント!?
2009年9月11日。「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井儀人さんは趣味であった登山に出向きました。
彼は「日帰りで荒船山に行ってくる」とだけ言い残し、早朝に自宅を出たのです。
そして上信電鉄の終点、下仁田駅からタクシーで登山口の内山峠に向かったところまでは目撃されているものの、それを最後に音信不通に…
翌朝になっても帰ってこなかったこと、さらに噂となっていた「赤いしんちゃん」の件。
これが「クレヨンしんちゃんの作者の遺書なのでは!」と、メディアでも取り沙汰された程。
当時、捜索は難航していて臼井さんからの連絡も途絶えたままでした。
赤いしんちゃんの画像が「おら、もう……」と、いかにも自殺をほのめかすような言葉だったため、次のような憶測も飛び交いました。
「”クレヨンしんちゃん”が人気になり過ぎてプレッシャーだったのかも」
「わざわざネット上で人目につくような遺書を残すだろうか?」
など…いかにも作者本人が書いたかのような見解もあれば、遺書なのか全く見当が付かないといった意見も含めて実に様々。
確かにそれだけの長期間、行方不明という状況が続きましたからね。無理もないと思います。
そして音信不通になってから8日後となる、9月19日。約120mもの崖の下で転落している男性が発見されたのです。
翌日には親族による確認も含め、骨格が決め手となり臼井儀人さん本人であることが確定。
享年52歳。検視の結果、死因は全身を強く打ったことによる「肺挫滅」でした。
ただしこの場所では過去に転落事故のケースがほとんどないことから、事件性の有無の捜査まで行われました。
警察では事件の線を疑っての捜査でしたが、見つかった場所からマスメディアでは「もしかすると自ら命を絶ったのでは?」とする報道もされていた程。
それ程までにタイミングよくネット上に出てしまった「赤いしんちゃん」。
先の通り、これが「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井儀人さんの遺書であるとの噂が拡散していったのです。
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ただしこの画像はパソコンで簡単に描いたような絵に過ぎず、「クレヨンしんちゃん」の作者がわざわざパソコンで書くのかと言った疑問の声も…
そして現場に残された臼井さんの遺品である「デジカメ」に保存された写真が、崖の下に身を乗り出すような形で納められたアングルだったことも発覚しています。
そのため第三者から突き落とされたり、自分で身を投げたといった可能性は乏しく、被写体を納得する形で写真に収めようとした末の事故だと推定されました。
と言うのも、その場所は少しバランスを崩しただけでも落ちてしまいそうな場所だったからです。
2009年10月4日、明かされた遺書の真相
臼井さんの訃報から半月ほど経った、10月4日。突如ネット上に「臼井儀人さんの遺書の真相」というテーマのブログが登場しました。
そこにはあの「赤いしんちゃん」の画像が一番最初に掲載されていて、その内容とは「あれは俺が作った」と言うまさかのカミングアウト。
このいたずら好きな男性…実はこの画像以外にも様々なヤンチャをネット上でしでかしていたのです。
初めは臼井さんの遺書のように噂され、自身のいたずらがまるで本人が書いたもののように取り上げられるのを楽しんでいた模様。
しかし当の臼井儀人さんが本当に亡くなってしまい、ほんの出来心で起こした騒動がメディアに取り上げられてしまいます。
ちなみにこの男性は「クレヨンしんちゃん」を小学2年生の頃から見ていて、よくしんちゃんのマネをしながら遊んでいたそう。
そんな彼が、ある日作者の訃報を知ったのです。当然ヤバいと悟ったのでしょう…
「赤いしんちゃんは作者の遺書ではなく、自分の書いたいたずらだ」と発表したのです。
よって「赤いしんちゃん」の画像は「クレヨンしんちゃん」の作者の遺書ではなかった!と言うのが事の真相でした。
原作者の臼井儀人さんが亡くなった「荒船山」。この山は登山にオススメのガイドブックにも掲載され、近隣の中学校などの行事で登山に使われるような名所です。
筆者は近隣住民なので、荒船山の噂はたまに耳にしますが…
山登りが好きな人いわく、登山道を登る途中に「シロのぬいぐるみ」が置かれていたそう。
そこは景色が良い崖の上の道。シロのぬいぐるみは崖の上から、まるで作者の帰りを待つかのように設置されていたようです。
今でも崖の上にシロがいるかは分かりませんが、 きっと「クレヨンしんちゃん」好きなファンの方が置いていったのかもしれません。
日本のアニメ界に多大な影響を残した臼井儀人さん。彼は天国でも「クレヨンしんちゃん」を書き続けているのでしょうか?