「火垂るの墓」は実話だった!?裏話が残念すぎる

戦争のシビアさと純粋な兄妹愛を描いたジブリアニメ「火垂るの墓」。

途方もない悲しさや残酷さゆえに、観た後は非常に気分が落ち込みますよね…さて、そんな「火垂るの墓」ですが…

今振り返ってみるとやけに矛盾する点や疑い深い点がいくつか見つかりました。

そこで今回は、火垂るの墓についての都市伝説を5点ほど紹介します。

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「火垂るの墓」は作者の実話?

日本を代表するスタジオジブリから、1988年に出された「火垂るの墓」。この映画には同名の原作小説があったことをご存知ですか?

さらに火垂るの墓の小説は、実話から作られたノンフィクションであることもわかっています。

ちなみに、作者である野坂昭如氏の少年時代の話だということです。戦時中、野坂氏には幼い妹がいたのですが…

兄妹だけであの厳しい時代を生き抜くことは非常に難しく、結果的に妹は命を失ったのです。

また野坂氏本人は、火垂るの墓の清太のような良き兄としてはいられなかったと回想しています。

そんな記憶をもとに、野坂氏は自分の妹として節子を登場させ、妹への追悼の意として火垂るの墓の小説執筆に取り組んだとのことです。

 

原因は栄養失調の他にあった?節子の死にまつわる都市伝説

「火垂るの墓」でハイライトとなるのが、やはり節子の死でしょう。

兄・清太の懸命な介護とは裏腹に、衰弱して命を失うシーンは何度見てもやるせなさや悲しさを感じざるを得ません。

子供の頃に見ると、節子が亡くなった理由は栄養失調にあると思ってしまいがちですが…実はそれが「直接の原因」ではなかったようなのです。

これに関しては、映画を観たファンから衝撃の都市伝説が寄せられています。火垂るの墓のシーンのどこかで、節子が頻繁に目をこする様子が見られますが…

ここから、節子がどこかで有害物質絵を含んだ雨水を目に入れてしまったとも受け取れるのです。都市伝説によると、これが節子の死の原因だとされています。

まだ幼い節子の体内に有害物質が入ると、速いスピードでそれが体内に広がっていきます。

節子が弱ってしまったのもそのせいで、こればかりは清太がいくら熱心に看病しても避けられなかった事実…と考えることができます。

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「西宮のおばさん」は悪い人ではなかった!都市伝説では清太を責める声も…

戦争で両親を失った清太と節子。彼らは親戚である西宮のおばさんに引き取られます。

兄妹は最初こそ好意的に受け入れられていたものの、後におばさんから疎まれるようになり、結局は西宮の家を後にすることになります。

その対応が彼らには酷だったからです。例えば清太と節子に常に文句を言ったり、自分の子供には米を食べさせるのに2人には雑炊を食べさせるなど…

「火垂るの墓」を観た視聴者の中には、西宮のおばさんのキツい態度を見て「何てひどい人なんだ!」と思った人も少なくないことでしょう。

しかし大人になってくると、西宮のおばさんの言動はあながち間違ったものではなく、むしろ清太側に問題があったと考えることも出来るそう…

これに対して、様々な憶測や都市伝説が寄せられているのです。

節子とともに西宮の家に引き取られた清太は、特に仕事をしたり家事手伝いをしたりするわけでもなく、ただ家で遊んで過ごしていました。

おばさんの方としては兄妹を引き取ったことによって家計が厳しくなるにも関わらず、清太が協力的な姿勢を見せないのであれば態度を悪くしても当然だ、といった見方もあるのです。

また、彼女は自分の子供にはお米を食べさせて兄妹には雑炊を与えつつも、本人も雑炊だけ食べていたシーンが見受けられます。

そんなことから清太と節子、自分の子供と扱いに差を付けつつも、自分も節制していたとも読めるので別に悪い人ではないのでは、とも見て取れるのです。

一方、ネット上や都市伝説では清太を責める声も以外に多くありますが、この状況下で彼を責めることは非常に酷でしょう。

まず時代が違いますし、彼のお兄さんぶりは今から考えても理想的であると思います。

よって、火垂るの墓で「悪役探し」をすることはナンセンスだと考えた方が無難でしょう。

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監督のオフレコ話…「火垂るの墓」の悲劇は繰り返し起こるという都市伝説

火垂るの墓を観た後って、そのストーリーの悲しさと救いようのなさからしばらく精神的に落ちますよね。ところが、さらに絶望的な説が…

都市伝説によると、清太と節子はあの後亡霊になって、経験した人生を「夢として見続ける」という宿命が与えられていたというのです。

これに関して、なんと火垂るの墓の映画監督をした高畑勲氏が自ら次のように明かしています。

「映画に出てくる清太と節子、彼らは幽霊。残念ながら二人は、この体験を何度も味わうことになる」

そう、つまりこの都市伝説は真実だったのです。ストーリーそのものが絶望的に悲しいのに、その経験を何度も繰り返す運命だなんて…

映画鑑賞後にますます悲壮感を覚えそうですね。

 

火垂るの墓で伝えたかった「もう1つ」のメッセージとは?

火垂るの墓のメッセージ性といえば、一般的には戦時中の厳しい現実に直面した幼い兄妹の姿。

そして戦争の悲しさも十分に伝わってきますが、実はもうひとつ意味があったとの都市伝説もあります。

実際、ジブリの宮崎駿は火垂るの墓を観て「海軍のエリートだった父を持つ清太と節子が、あんな惨めな運命のはずがない。国から補償金や保護を受けられるし、最悪の事態は避けられるはずだった」とストーリー構成を批判したのです。

しかしその一方、高畑勲監督が映画で伝えたかった「本当のメッセージ」は別にあると言われています。

「火垂るの墓」の作中で、兄妹は大人や社会から孤立する形で戦後社会を生きようとして、むなしくも命を失っています。

都市伝説によると、高畑勲監督は戦争の辛さだけを表現したかったワケでなく「社会から孤立すると結果的に苦しむ」ことを言いたかったとも受け取れるのだそう。

いつ観ても悲しみや絶望感に気が思いやられる火垂るの墓。それに寄せられる都市伝説も負けず劣らず、ショックなものですね。

戦争の痛ましさはもちろんのこと、都市伝説にもあるように高畑監督が込めた別の意味も味わいながら映画鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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