【猫の恩返し】バロンとムタには別の名前が…耳をすませばとの繋がり
「千と千尋の神隠し」の後に公開された「猫の恩返し」。
前者と比べて軽快に作られた雰囲気が強いものの、猫好きならぜひ観ておきたい作品でしょう。
そんな「猫の恩返し」に登場する猫で特徴的だったのは、貴族的な雰囲気を漂わせるイケメン「バロン」と無愛想で恰幅がいいコワモテの「ムタ」。
ですが、この二匹の猫には別の名前や背景があったのです。
ここで知る人ぞ知る、バロンとムタに隠された「秘密」についてご紹介します。
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イメケン猫男爵「バロン」!本当の名前もかっこいい
さて、まずはバロンの名前から。猫でなくても憧れずには居られないバロンですが、その名前は「フンベルト・フォン・ジッキンゲン」。
人間界にある猫の事務所の所長をつとめていて、タキシードやハットなど…貴族さながらの着こなしで二足歩行しています。
バロンと呼ばれていることから「男爵」としての立場もあるようです。その立ち振る舞いや言動に、どこか貴族的な雰囲気がありましたよね。
名前の響き的にはドイツ系の男爵かと思われますが、服装や言動は英国的な雰囲気ですかね。
そんな猫離れした魅力を持つバロン。こんな貴族的な猫がいたらついつい気になってしまいますね…
猫好きにはたまらない限りです。
猫の恩返しの「ムタ」は札付きのワルだった?
バロンの仲間である無愛想で太っちょの猫、ムタにもちゃんと本当の名前があります。
それは「ルナルド・ムーン」。見かけに寄らずかっこいい名前が用意されていました。
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いつもはぶっきらぼうで冷淡ながらも、ピンチの時は頼りになる存在のムタ。
不機嫌そうで短気な様子を度々見せてくるものの…こんな雰囲気にも「猫らしさ」が十分出てますよね。
そんなムタですが、彼は猫王をはじめとする猫の国の住人にひどく恐れられていた存在でした。
その後、海の魚を全てひと飲みにしてしまった伝説の悪役、ルナルド・ムーンとして名を馳せたと言います。
「あのムタ」にもこんなクールな名前があったなんて…これまた驚きでした。
「耳をすませば」にバロンとムタがいる理由
猫の恩返しを観ていて「あれ?」と思ったジブリファンは少なくないことでしょう。
映画に登場するバロンとムタ、実はとあるジブリ作品にも登場しています。
それは「耳をすませば」。ヒロインである月島雫が小説を書いていて、その作品の内容がズバリ「猫の恩返し」だったわけです。
そのため、バロンとムタは揃って「耳をすませば」にも出ていたのです。
これはオフレコですが…当初はバロンを主体とした小説を書くつもりが、何らかの過程でムタも加わったとのこと。
とは言え、この作品内ではバロンとムタに特別な接点はありません。
また容姿が「丸っこい」という理由から、ムタは天沢聖司に「ムーン」と呼ばれています。
ほかの作品と比べて軽くさわやかなのは、当時中学生だった月島雫の若々しい感性によるものだったのかもしれません。
以上、猫の恩返しに出てくるバロンとムタの「本当の名前」についてお話ししました。
「耳をすませば」のこんなエピソードを思い出しながら観ると、より一層、作品間の繋がりに気付けるかと思います。