裏設定が多すぎる…「平成狸合戦ぽんぽこ」の都市伝説
「この夏、狸が化けまくる」のキャッチフレーズのもと、1994年にスタジオジブリから公開された「平成狸合戦ぽんぽこ」。このジブリアニメは夏がよく似合いますね。
平成の時代になって都市化と開発が急速化する多摩丘陵、そして平穏に暮らしていた狸たち。楽しく平和に暮らす場所が奪われつつある彼らと、開発を急ぐ人間たちとの戦い。
いつ観ても深く考えさせられるものがあります。
そんな夏ならではの楽しいアニメですが、どこか心に引っかかる「平成狸合戦ぽんぽこ」にもあっと驚く都市伝説がたくさん詰まっています。
ここはひとつ、狸に化かされた気分で読んでみてくださいね…
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この記事で分かること
「平成狸合戦ぽんぽこ」と「耳をすませば」の舞台が一緒?
「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台となったのは、多摩丘陵。それまでは自然豊かな日本らしい場所で狸たちの生活には「もってこい」という感じでしたが、人間による開発が着々と進められていました。
もちろん狸たちは大反対!あの手この手を使って人間たちの行動を阻止しようとするものの、努力の甲斐もなく失敗。
結局、人類の思うままに多摩丘陵は開発されていくのです。
さてそんな多摩丘陵ですが、一体どうなったのか?ここが視聴者にとっては気になる疑問ですが、実はとあるスタジオジブリの映画で確認することが出来たのです。
その作品とは「耳をすませば」。「耳をすませば」の舞台となった「多摩ニュータウン」は今でも実在する場所です。
ヒロインの月島雫が住んでいるアパートや図書館に行くまでの階段、恋人の天沢聖司と自転車で登った坂など…どれもこれも、辺りを散策していれば出会えるスポットばかり!
そして多摩ニュータウンは「平成狸合戦ぽんぽこ」の元となった多摩丘陵の開発後の姿なのです。
劇中でも「多摩ニュータウン建設」について何度か言及され、それが「平成狸合戦ぽんぽこ」のテーマになっていただけに、ジブリファンならもうお気づきですよね。
人間のエゴとも言える活動によって都市化が進められた多摩ニュータウンではあるものの、目に写せるだけの自然はまだ残されています。
京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」を下車して歩いてみると、いかにも「耳をすませば」的な雰囲気を楽しめることでしょう。
それに合わせて「平成狸合戦ぽんぽこ」の世界観に浸ってみるのも良いかもしれません。一見、接点がほとんど無さそうな印象の両作品ですが…
舞台が「同じ場所」とは本当に驚きの都市伝説ですよね!
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「平成狸合戦ぽんぽこ」にはジブリの隠れキャラが盛りだくさん!
ジブリの映画ファンは既に多くの作品を観ているはず。それぞれのアニメを楽しむのも素敵ですが、作品同士に何らかの「関連性」があればもっと嬉しいですよね。
特に「この作品にあの映画のキャラクターがいた」「共演していた」などの都市伝説が多く寄せられていて、その度にファンを喜ばせています。
ハードルを上げるわけじゃないですが「化け狸」がテーマの映画だけに、都市伝説の一つや二つは欲しいところ…
ですが大丈夫!やはり、そんな嬉しいコラボ共演が「平成狸合戦ぽんぽこ」でも見つかりました。
多摩丘陵のニュータウン開発に反対する狸たちが集まって「百鬼夜行」を仕掛けるわけですが、ここでスター級のお化けが数多く登場するのです。
まず「となりのトトロ」のトトロや「魔女の宅急便」のキキ、「紅の豚」のポルコ・ロッソ。さらには「おもひでぽろぽろ」のタエ子など…
ジブリファンなら「あっ」と驚く贅沢な面々が見られますので、ぜひ探してみてください。
さすがはスタジオジブリ、実に感動的な裏設定を持ってきましたね!狸たちにとっては真剣そのものの百鬼夜行であるはずが…不覚にも楽しく拝んでしまいそうな場面です。
「ぽんぽこ」に会える!?多摩市で注目される「化け狸」の都市伝説
恐ろしいお化けからかわいらしい女の子、はたまた本物そっくりの人間まで…
「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場する狸の「化け技術」は高度な上に多様性もあって、開いた口が塞がらないほどの凄さだと噂になっているのです。
「狸は化けたりなんかしない!」と現実主義を貫く方がほとんどだと思われますが、それは一概にも正しいとは言えないようで…
なんと多摩市で本当に「化け狸を目撃した」と都市伝説になっているのです。多摩市と言えば「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台となった場所。一体、どんな化け狸と出会えるのでしょうか?
実は近隣の住民から、次のような話しが出ています。
・沿線の京王相模原線がいつも混雑しているのは”人間の姿”をした狸が占領しているから
・駅の改札をすり抜けて通る人をたまに見かける。あれは亡くなった狸の霊が人間に化けているのかもしれない…
などなど、驚きを隠せない都市伝説が色々と寄せられているのです。何はともあれ、相模原線がいつも混雑するなんてちょっと困りもの…
多摩丘陵の都市化に最後まで反対した彼らが、今でも密かに抵抗を続けているのかもしれません。
「平成狸合戦ぽんぽこ」そのものが都市伝説?
「平成狸合戦ぽんぽこ」の面白さと言えば、やはり狸が化けるところですよね。ただそもそも、なぜ「狸は化ける」という都市伝説が世に広まったのか。
それが面白いことに、この都市伝説は江戸時代末期からあったのだそう。当時の徳島県にあった都市伝説「阿波狸合戦」で「狸は妖術を使うから気を付けろ」と言われていたみたいです。
さらには、この「阿波狸合戦」こそが「平成狸合戦ぽんぽこ」のモデルになった内容ともされています。なかなか有名な話ということですので、時代モノの言い伝えが好きな人にはオススメです。
狸は日本に古くからいる生き物で、私たちにとって大変親しみ深いもの。可愛らしい姿にも関わらず、凶暴な性格ということで人間とはあまり相性が良くないのだとか。
そんな背景を含めても、いかにも映画のストーリーや雰囲気にぴったりな「平成狸合戦ぽんぽこ」の都市伝説。どうでしょう、狸に化かされた気分になったでしょうか。
「耳をすませば」との関連性や古典など…ついつい探りたくなる都市伝説が盛りだくさんでした。ぜひ多摩ニュータウン辺りを歩いて、映画が伝えんとすることに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。