【トムとジェリー】相棒との悲しい別れ…最終回の泣ける話
「トムとジェリー」。子どもの頃に夢中になって見た方もいるんじゃないでしょうか?
これは1940年、アメリカのワーナーブラザーズから世に送り出されたアニメですが…
最終回は泣ける話だと聞く一方、トムとジェリーは未だに長編映画として続いているのです。
では、トムとジェリーの最終回は本当にあって、さらには泣ける話なのか?
最終回を見てみたくなったので、調べてみました。
スポンサーリンク
トムとジェリーの最終回は「泣ける話」?
いつもドタバタ劇を繰り広げる猫とねずみ。
そう、灰色と白の猫が「トム」(トーマスやジャスパーとも呼ばれる)で、茶色のねずみが「ジェリー」です。
日本のテレビアニメでは「トムとジェリー、なかよくケンカしな」という歌が流れていました。
「仲良くケンカしな」と言う歌詞の通り、運動神経は良いけどちょっと天然なトムがジェリーを追いかけ、彼は賢く逃げかわす。
そんな、毎回繰り広げられるトムとジェリーの追いかけっこ。家の中から庭、街、さらにはオーケストラを巻き込んだものまで…見ていて飽きのこないもの。
まさに「仲のいいケンカ」に見えます。大人になってから観ると、曲の豪華さにも再度感動させられることに…
制作時期によっても違いますが、オーケストラっぽい音楽の時がありますよね?実際にオーケストラが奏でているのかと思えば…
たった1人の奏者が「アメリカンフォトプレーヤー」という専用の楽器を使って弾いているそう。これまた驚きですよね!
まるで笑っているかのようなトランペットから、ジェリーの小さな歩幅が良く表現された鉄琴調の音まで。
言葉が分からなくてもそのヒョウキンな動きに、毎回笑ってしまう「トムとジェリー」。
にも関わらず、あのコメディアニメの最終回がなんと泣ける話だったなんて…かなり意外じゃないですか。
実をいうと「トムとジェリー」はただのコメディアニメではなく、特定の時代に対してや有名なイソップ物語の風刺話まで存在してします。
つまり、単純に笑えない側面もあるのです。風刺というと皮肉だったりするので、泣ける話にはならない気がしますが…実際のところはどうなのか?
スポンサーリンク
お互いに想い続けたトムとジェリー
その「トムとジェリーの最終回」だと言われる話が見つかりました。
この回はトムが自分の寿命に気付いてしまい、ジェリーの前から突然去ったところから始まります…
「飼い猫」って、自分の死期が近づくと急に家から居なくなるじゃないですか。
あれと同じでトムは、ジェリーと暮らし続けた家を離れてしまったのです。きっと彼に自分の最期を悟られたくなかったのでしょう…
そんなことはツユ知らず、ジェリーはトムが居ない事でいつも以上に家の中をイタズラして過ごします。が、心のどこかに物足りなさを感じていたのです。
その後、ねずみのイタズラがひどくなった家では新たな猫を飼いました。見るからに平和ボケしたような猫を見て、彼はトムにしていたようにチョッカイを出します。
しかしそのドンくさそうな新猫は罠を軽々とかわし、ジェリーをいとも簡単に捕まえたのです。
ジェリーはその猫にかまれて致命傷を負ったことで、トムがこれまでワザと手を抜いてくれていたことに気付かされます。トムはジェリーとの追いかけっこを楽しんでくれてたのですね。
と、物語はここで終了しています。
たしかに泣ける話で、序盤からいかにも最終回らしいお話だと思います。
トムという主役が悲しい理由で居なくなってしまい、もう一匹の主役・ジェリーも死に瀕していたのですから。
でも「トムとジェリー」って、まだ続いてますよね。
最終回どころか、映画の新作も出ていますが…一体どういうことなのか?
最終回はまだ放映されていなかった
ところで、この「トムとジェリー」。
大人の事情から4名のエグゼクティブ・プロデューサーが関わり、過去には制作会社のターナーに買収されています。
その後「トムとジェリー」はタイムワーナーで制作され続け、今でもカートゥーンネットワークで視聴が可能です。
ちなみに、さっきお話した泣ける話。実はプロデューサーが変わる直前、その節目としてこの話が描かれたようで…それがトムとジェリーの「最終回」だと噂されていただけでした。
作り手が変わった後も「トムとジェリー」のドタバタ感は一緒。
ですが、前の製作者が「こう終わってほしい」という想いを込めて、買収される前に最終回っぽいお話を描いていたと言う訳です。
うーん、作者の愛を感じさせる話ですね。
長年楽しく観てきたファンとしては、「トムとジェリーの最終回はまだ来て欲しくない」というのが正直なところでしょう。
サザエさんや名探偵コナン、クレヨンしんちゃんのように長く観続けたいアニメです。
筆者は子供の頃から観てきましたし、今では息子とも一緒に楽しんでいます。親子でこんなに共有できるアニメって、そうそう無いかと…
トムとジェリーにはこれからも「仲良くケンカ」を続けて欲しいと思います。