シロの悲しい都市伝説!「クレヨンしんちゃん」の裏話集

真っ白な体で、まさに見た目そのままの名前を付けられた「シロ」。

いまや「クレヨンしんちゃん」に欠かせない名脇役で、ヒマワリが生まれる以前の野原家でアイドル的存在と言えばやっぱりシロですよね。

ですが、元は道端の汚い箱に捨てられていた犬で、初登場は1992年5月。

彼は早々、野原家に迎え入れられたのです。

当初は家の中で糞をしたり、みさえの大切なドレスを噛み破ってしまうなど…

しんちゃん顔負けの問題犬でしたが、実は登場回数を重ねるたびに頭の良くなっている天才的な犬。

そんなシロですが、実は「クレヨンしんちゃん」の中でもとりわけ都市伝説を持ち合わせたキャラなのです…

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シロの天才的な芸当が都市伝説に!

シロが持つ芸はホントに多彩。

まずお馴染みなのが、モフモフの白い体毛を存分に活用した「わたあめ」。

実際はただ丸まっただけですが、その可愛さもあってか知っているファンも多いでしょう。

そして和むだけじゃ終わらない「逆立ち」から、フリスビー犬でも難しいような「バク転」。さらには「バク宙」まで脅威の身体能力を誇るシロ。

運動能力だけに留まらず、頭もかなり良く「クレヨンしんちゃん」において都市伝説的なエピソードをシロはいくつも持っているのです。

彼はしんちゃんに一番信頼を寄せていますが、一方のしんちゃんは時々スキンシップを面倒くさがる事も…

みさえに「散歩に行ってきなさい」と言われても「え〜。めんどくさ〜い」と、何かと理由をつけて散歩に行かなかったりします。

そんなダメな飼い主の様子を庭から見てため息をつき、自分だけで散歩へ行くことも多いシロ。ハタから見れば犬の脱走ですが…意外と自分だけの世界を楽しんでいるようです。

しんちゃんがエサをあげ忘れてしまった。こんな時にもひそかに脱走。いつもの商店街へ行って、鍛え上げた芸を披露するのです。

それに感激した周囲から、しっかりご飯をゲットすると言うたくましい一面も…本当にこんな犬がいたら町の都市伝説になっちゃいますね。

しんちゃんの態度がいいかげんなのは既にお分かりだと思いますが、それがかえってシロを鍛えていたようで…

こんなあべこべな感じも、また「クレヨンしんちゃん」ならではの面白さだと思います。

家の中が散らかっていれば、しんちゃんの代わりにおもちゃを片付ける。みさえが雨に気付かなければ庭に干した洗濯物を入れる。

畑の世話もお手の物で、野菜の水やりから害虫の駆除。雨を防いだり日が当たるように場所を移したりと…さらには園芸の才能も。

天才すぎてホントに飼いたくなっちゃいますね。

シロは捨てられた当初、貰い手がつかず保健所へ連れて行かれる寸前でした。そんな境遇もあってか、まるで拾ってもらった恩を返すかのような野原家への忠誠ぶり。

彼の才能溢れる芸や行動を取り上げると、同じ国民的アニメ「サザエさん」に登場する「タマ」と比べても「シロ」の方が断然上です。

まあ芸をする猫ってあまり聞いたことないですし、犬とネコを比較するのはやや無理もありますが。確かに「サザエさん」の「タマ」にまつわる都市伝説なんて聞いたことないですしね。

忠誠心が高く家族を助けたりと、苦労犬のようにも見えるシロですが…その一方で、野原家にトラブルが発生して家族がパニック状態の時には一転、庭でのんびり昼寝していることも。

そんなマイペースな性格もあってか、野原家のペットとして上手くやっていけてるのかもしれません。

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シロがイジメにあう話?「クレヨンしんちゃん」」の単行本に載らないエンディング

動物の悲哀を感じるエピソードは、犬が主役だからこそ味わえるもの。

実は「クレヨンしんちゃん」にもそんな悲しい話があったのをご存知ですか?

そう、「クレヨンしんちゃん」は時にシビアな話で終わることもあるのです。アニメ版よりマンガの方がそう言った傾向にありますが、マンガの単行本にも収録されなかった話があります。

それが『シロとでかい野良猫』。まず、ざっくりとあらすじを紹介します。

いつものように野原家の庭でお昼寝をしていたシロ。庭の物干しざおから、何やらガリガリとひっかく音が…

その方向を見ると、そこにはかなり大きな野良猫が。この猫がみさえの洗濯物をボロボロにしてしまったのです。

シロは昔拾われてきたばかりの頃、同じく居間でみさえの洗濯物をかじってダメにした苦い過去があります。

瞬時にそんな記憶が蘇ったシロはすぐさま吠えて知らせるものの、みさえが駆けつけた頃には既に時遅し。その野良猫はトンズラしていました。

シロの対応もむなしく、みさえに洗濯物をかじった「犯人」だと誤解されるハメに…皮肉にも前科があったので。

その後、ひろしの靴下でお仕置きされてしまいます。そんな濡れ衣を着せられ、不機嫌そうに昼ごはんを食べていた頃…

また、あのでかい野良猫がやって来たのです。彼はふてぶてしくシロを睨みつけ、「エサをよこせ」と言わんばかりの態度。

「今度こそ負けるものか!」と必死に吠えますが、猫が地面をドンッと踏みつけたその地響きだけであっさり倒されてしまいます。さらにはエサまで取られてしまうのです。

猫に軽々と負かされエサまで取られてしまい、かなり落胆している様子。

その夜は大雨が降っていましたが、シロは「またでかい猫がやって来るかもしれない」と警戒態勢。今度は犬小屋に「シロ専用」と言わんばかりのバリケードまで張っています。

散々な目にあわされたシロですが、またもあの野良猫がやって来るのです。

しかし、その姿は夏にしては冷たい雨にうたれ、全身ずぶ濡れになってブルブルと震えています。

寒くて死にそうだ。頼む、俺を中に入れてくれ…

でかい猫はそう言ってシロに命乞いをしたのです。

今までのことが頭によぎったシロは一瞬止まります。当然でしょう。

しかし、すぐに小屋の周りのバリケードをどかして犬小屋に野良猫を招き入れたのです。猫に添い寝して暖めてあげるシロと、その優しさに涙する猫。

そんな感動的な話ですが、雑誌には続きがあるものの単行本にはありません。

なぜ単行本に収録されなかったのか?こちらは謎の都市伝説と言われています。

朝になってようやく雨が上がった後、しんちゃんが犬小屋に駆け寄ります。

でかい野良猫がシロに寄り添っているのに気づき「わーヘンタイだあ」「母ちゃん、シロがでっかい猫にイジメられてる!」

しんちゃんがそう叫ぶと、すぐさまみさえとひろしが駆けつけて、でかい猫をほうきで追っ払いました。

「シロ、ごめんね。でっかい猫が来て怖かったわよね…」

「シロー、無事で良かったー」と抱きしめるしんのすけ。

追っ払われたでかい猫は、ワタぼこりにまみれて「裏切られた」と言わんばかりの顔でシロを睨み付けるのです。クゥーンと小声で猫に向かって鳴く様子が「誤解だよ」とでも言いたそう。

しんちゃんに抱きつかれて頬ズリされるシロ。そして小さくなっていくでかい野良猫の背中との対比で話は終わります。

最後まで単行本に収録されてもいいような物語なのに、なぜか収録されてないのです。都市伝説によると「本当の終わり方」が別に存在するんだとか。

飼い犬と野良猫の相容れない立場の違いなど…色々と考えさせられる話ですね。ちょっと切なくなるものも多いですが、「クレヨンしんちゃん」にはシロ目線のストーリーが度々登場します。

非凡な飼い主のしんちゃん、そして天才的な犬。映画版ではその活躍ぶりが都市伝説並みだと話題になっています。

今後、どんな話しが出てくるのかも要チェックですね!

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