ジブリ作品失格!?「猫の恩返し」の都市伝説
たくさんの猫が登場することから、猫好きにはたまらないスタジオジブリ発の「猫の恩返し」。
映画を観ていると爽やかな青春時代を思い出してしまいそうですよね。
そんな猫の恩返しにも、聞くともう一度観たくなってしまうほどの裏話や都市伝説がいくつかあります。
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猫の恩返しは「特徴のなさ」が監督の狙いだった?
猫の恩返しの主人公・ハルは、これといって特徴のない普通の女の子。
人間と山犬に挟まれて生きるもののけ姫の「サン」、魔女として修行の旅に出る「キキ」、ラピュタ王国の末裔との運命を持つ「シータ」など…
ジブリ映画には重い宿命を背負ったヒロインが数多く登場する中、ハルはちょっと違いますよね。
「女子高生」という青春真っ盛りの時期を過ごしながらも、授業には度々遅刻したり、ぼんやり日々を過ごす無気力っぷり。
スタジオジブリのヒロインとしては、比較的弱々しい感じが否めません。
が、実はこれ。映画製作の指揮をとった森田宏幸監督の狙いだったのです。
「何のヘンテツもない年頃の女の子が”猫の国“という異次元の世界に入り込み、それによる心境の変化を表現したかった」とのこと。
ところで「猫の国」って確かに異世界かもしれませんが、これといった危険や冒険がありそうには思えません。
そんなノンビリとした環境に、普通の女の子「ハル」がマッチすると考えての試みだったわけです。
そして猫の国で、ハルは「バロン」や「ムタ」とさまざまな冒険を繰り広げますが、特別タフになるわけでもありません。
予備校講師なども務め、今どきの少年少女を見てきた森田監督いわく「女の子はそう簡単に成長しない」のだそう。
猫の恩返しではあくまでも「非・現実感」をさらりと表現していたようにも見て取れます。
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猫の恩返しにもジブリの「暗黙のルール」が…
ジブリ映画は基本的にアニメですが、一般的なアニメ映画のように声優が登場する機会は滅多にありません。
都市伝説によると、これはジブリ側の「暗黙のルール」だとされています。
ジブリでは声優の代わりに「俳優」を使うといった都市伝説が割りかし有名かと思います。
その方が、ジブリの自然なイメージにマッチするということでしょうか。
ファンからのダメ出しも多い「猫の恩返し」
「猫の恩返し」は世界的な大ヒット映画へと成長を遂げ、国内外から栄誉ある賞を総なめにした「千と千尋の神隠し」の後に公開された作品。
前作と比べると簡単に作ったイメージの強いこの作品ですが…興行成績は65億円とすごい数字を叩き出しています。
他のジブリ作品と比較すれば大人しい数字ではありますが、公開当時の2002年ではトップの成績でした。やっぱりジブリアニメは強いですね!
とは言え、猫の恩返しはジブリらしくないという印象もあることから、「この作品だけは認めない」と言った辛口なジブリファンも少なくないとのこと…
これはあくまでも都市伝説ですが、気分転換に最適な映画として認められるといいですね。
さらりと作られた感のある「猫の恩返し」。都市伝説も例によって、おとなし目でした。
それでも怖い都市伝説がほとんど存在しないため、子供にもぴったりなアニメと言えるでしょう。