「ハンセン病」は実話だった!?もののけ姫に登場するエボシの役割

ジブリ映画の代表作といっても過言ではない「もののけ姫」。

自然と文明社会との共存の難しさを描いたこの作品は大ヒット映画となり、海外にも熱烈なファンが大勢います。

まさに人間の欲望が自然の怒りを買う様子がまざまざと描かれた、メッセージ性の高い作品として知られる「もののけ姫」ですが…

実際は自然と人間との対立以外にも向けられていたことが巷で話題に挙がっています。それは、もののけ姫と密かに関わっていたとされる「ハンセン病」の件。

実はこの作品、ハンセン病の患者が大きくストーリーを動かしていたというのです。

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もののけ姫には「タタラ場」で働くハンセン病らしき人々が…

もののけ姫と言えば、自然を破壊して鉄を作る村の住民。そして、自然を破壊された森の動物や神々との戦いをベースに話が進んでいきます。

村を治める女性・エボシ御前の恐ろしさは何回観ても慣れないものがありますよね…そんなエボシ御前が統治する村「タタラ場」では、ハンセン病患者が働いているというのです。

森を切り開いて山を削り、鉄や武器さえも作るタタラ場

もののけ姫の世界ではこれこそが騒動の原因となりますが、そこには「ハンセン病」の患者と思しき村民たちが働いていると言われています。

「ハンセン病の患者」とはっきり表現されることはないものの…タタラ場で働く村民たちは顔に包帯を付けていたりどこか悲しげな表情であったりと、あまり明るい様子ではありません。

そして顔に包帯をしているのは「ハンセン病によって、歪んでしまった顔の部分を隠すためではないか」との指摘もあります。

また、タタラ場で働く村民たちは外に出ることすらなく、その場でずっと年月を過ごしているようです。

「ハンセン病」は感染の危険がある病気のため、タタラ場はハンセン病の患者を一般社会から寄せ集めて「隔離した場所」という意味にも取れるとのこと…

ちなみにタタラ場には、女性の村民もいます。本来なら立ち入るべきではない所に女性がいるだけに、やはり病気に関する理由があるのかもしれません。

 

「エボシ御前」はハンセン病患者たちの恩師?

もののけ姫のヒロイン、サンの敵役として出てくる「エボシ御前」。先述の通り、もののけ姫を観るたびにその恐ろしい野望には背筋が凍るような想いですが…

タタラ場で働くハンセン病の患者にとっては、彼女は恩師そのものという見方もできるのです。ちなみに、もののけ姫の時代設定は「室町時代」だとされています。

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ハンセン病自体の概念は奈良時代からあるようで、かなり古い歴史を伴った認識がされていますが…

近代までを振り返るとハンセン病の患者は社会から区別され、隔離病棟でのひどい扱いを受けていたのです。その背景は今なお、社会問題として大きく取り上げられるほど深刻なもの。

ともすれば、タタラ場で働く村民は確かに隔離されてはいるものの、仕事を与えられて社会の役割をきちんと果たせる身分は得ているのです。

普通であればただ隔離され、生きがいを与えられずに人生を送る患者も少なくないだけに、エボシ御前は彼らに生きる目的をきちんと授けていたわけです。

現にもののけ姫の劇中には、エボシを「どこにも行けない自分たちを助けてくれた」と慕う女性が登場していましたね。

確かにハタから見れば自然を壊したり、その冷徹な様子に周りから恐れられているエボシ御前。が、実は村民たちにとって恩師的な存在であり、厚く尊敬される側面も垣間見えるのです。

ただし、タタラ場自体の労働環境は大変に厳しいもの。外出できない村民たちは飲食以外に娯楽を楽しむ余裕もなく、外部の人間と触れ合って話すなどもってのほか…といった様子です。

そんな背景からエボシ御前は、村民たちにとって理想的なリーダーではなかったと疑問視する声もあり、確かに従業員を預かる経営者としては決して評価されるべきものではない…

との見方がないわけでもありません。また物語においてタタラ場は「悪の象徴」として存在しているだけに、ハンセン病の患者たちは決して良い扱いはされていないとも見てとれます。

しかしタタラ場では衣食住がきちんと保証されていますし、きちんと仕事をしてさえいればひどい扱いを受けることはありません。

完全に理想的とは言えないまでも、現場の村民が語るとおりエボシ御前は彼らにとっての恩師と言っても過言ではないでしょう。

 

「もののけ姫」の影に潜むハンセン病…宮崎駿が公式に認めていた

ここまで、もののけ姫とハンセン病の患者の関係性についてお話ししてきましたが…決してスタジオジブリや映画のパンフレット等で公式に語られている話ではありません。

ただ、監督を務めた宮崎駿がとある講演で「ジブリアニメを通して、そうした病気を持つ人たちを知って欲しかった」と語っていた点は見逃せないところです。

またスタジオジブリから発表される作品はどれもメッセージ性が強烈なため、確かに「もののけ姫」とハンセン病に関連性があってもいささか不思議ではありません。

ましてや、監督が直にコメントしていたので尚更…

物語にハンセン病の患者を登場させたのは、何か意味があってのことでしょう。

以上、もののけ姫とハンセン病の繋がりについてお話ししました。

常にメッセージ性の高い作品を世に出してきたジブリだけに、未だに「もののけ姫」のTV視聴率が高いのにも頷けます。

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