こんなにあった!「耳をすませば」の裏設定まとめ
ごく平凡な中学生の青春と淡いロマンスが爽やかながらもどこか切ない、スタジオジブリ発のヒット映画「耳をすませば」。
エンディングを迎えた頃に流れる主題歌「カントリーロード」はいつ聴いても素敵だと思ってしまいます。
これだけの人気映画ともなれば「どこかに裏設定がある!」と勘ぐってしまう人もいるのでは?
案の定、この「耳をすませば」には興味深い裏設定が隠されていたのです…
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「耳をすませば」の時代背景における裏設定
テレビのロードショーなどで放映されるたび、毎回と言っていいほど高視聴率を叩き出す「耳をすませば」。
特に大人世代の方からすれば、どこか懐かしい印象を受けたのではないでしょうか。
では一体、私たちは本作品のどこにノスタルジーを感じるのか?実はここにとある裏設定が存在しました。
「耳をすませば」の映画公開時期は1995年。ちょうど昭和から平成へと移ってから数年がたった頃です。
そんな時代的な設定から昭和への追憶と平成への期待といった感じがゴチャ混ぜとなり、これが懐古的な雰囲気を醸し出しているのでしょう。
また、物語のテーマは中学生時代の心の動きに焦点が当てられています。子供から大人にかけて誰もが通り得る道、それは思春期や反抗期。
そう言ったお年頃のキャラが中心となる辺り、年齢的な裏設定もジワジワと効いてる感があります。
さらに主人公の月島雫や登場人物はいずれもごく普通の学生。雫の両親や姉に関しても、どこにでもいる家族といった感じですよね。
万人に共感できる設定だからこそ「耳をすませば」は私たちの心をつかんで離さないのかもしれません。
「耳をすませば」には原作があった…映画との違いが面白い!
「耳をすませば」と言うタイトルを耳にするとスタジオジブリを連想する方が少なくないかと思いますが、実はこの映画…
柊あおい氏原作の少女漫画をもとに製作されていたのです。
さらに裏設定においても、原作と映画では様々な違いがあるのだとか…
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まずは、のちに雫にとってかけがえのない存在となる天沢聖司。
映画で彼はヴァイオリン職人を志してイタリア留学を決めるのですが、原作では画家になる設定となっています。
何故なら映画化するためにはもっとスケールの大きい夢が理想的であったこと。
そして主題歌「カントリーロード」を歌うシーンのために必要だったという経緯からも、ヴァイオリン職人を目指す少年に変えられたのです。
これによってロマンチックな雰囲気が増した感はあります。さらに映画では雫と聖司、そして友人たちは中学3年生という設定ですが、原作では1年生。
こちらも将来のために進路を考える時期としては、3年生の方が相応しかったとのこと。
思春期の葛藤を表現するにはもっと年長の方が適しているという考えの元、登場人物の年齢が変更になったのです。
加えて、映画に出てくるぽっちゃり猫のムーン。彼の毛色にまつわる裏設定も見つかりました。
それはジブリの別作品「魔女の宅急便」とリンクするのですが、既に黒猫・ジジが登場したことを意識してか急遽ベージュ色に変わったという話。
ちなみに、原作版のムーンにはお姉さんにあたる「ルナ」という猫がいます。
映画と原作には細かな裏設定が存在するなんて話をよく聞きますが…それは「耳をすませば」も例外ではなかったということですね。
原作と照らし合わせてみると面白いかもしれません。
ジブリファンに嬉しい裏設定!豪華な隠れキャラが勢揃い!?
スタジオジブリの映画ファンにとって嬉しいのは、やはり「映画同士のコラボ」ではないでしょうか。
注意深く映画を観ていった先に、驚きの共演があるとつい誰かに話したくなってしまうもの。
そしてもちろん、「耳をすませば」でも様々な隠れキャラとの共演が行われているのです。
例えば雫の部屋にはキキの人形が飾られています。これは「魔女の宅急便」のキキだと、ジブリファンならすぐに分かるかと思います。
雫がよく通う図書館には”TOTORO”という本があることも有名な裏設定の1つ。図書館のシーンでじっと目を凝らしていると見つかるそうですよ。
さらには聖司とその家族が営む骨董品店「地球屋」にて。
修理中の時計には”Porco Rosso”と書かれた時計盤があることや、人形を作る職人の机にトトロの置物がしれっと置かれていたりと…
様々な裏設定やエピソードが盛り込まれています。まさに意外な裏設定の宝庫ですが、本作では多くのジブリ映画との「裏共演」がなされていたわけです。
甘酸っぱくもさらりとしたストーリー展開が魅力の「耳をすませば」。こんなに裏設定があったとは驚きでした!
ついついテレビを付けてしまうであろう「ロードショー」の日に、じっくりと観察してみてはいかがでしょうか。