まさかの続編!?「紅の豚」のおもしろ都市伝説《5連発》
「飛ばねえ豚はただの豚だ」というキャッチコピー。それほどジブリアニメに詳しくなくとも、耳にしたことがあるのでは?
そんな印象的なキャッチコピーを持つジブリ発の映画「紅の豚」ですが、やはり他の作品と同じく数々の都市伝説があるのです。
渋い魅力を持つ紅の豚には、一体どんな都市伝説が存在するのか…
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この記事で分かること
「紅の豚」のストーリーをおさらい!
都市伝説の話題に入る前に、紅の豚のストーリーをひと通りさらってみましょう。
イタリア空軍のエース的存在だったポルコ・ロッソ。彼は軍隊のルールやしきたりに拒否感を覚えたことから、自分自身を呪って豚になってしまいます。
その後、空を荒らす悪者たちを狙う賞金稼ぎとして暗躍するようになります。そうでないときは無人島で気ままに暮らすといった、かなり優雅な生活を送っていました。
そんな彼はかつて親交のあった美しい女性・ジーナが所有するホテルに行きますが、そこで彼の命を狙うアメリカ人「カーチス」と出会うことに。
その後ポルコ・ロッソが自身の飛行機で空を飛んでいる途中、カーチスに狙撃されてしまうのです。
ここからストーリーが物騒な感じへと変わっていきます。本来は戦いを好まないポルコ・ロッソは当時の政治に非協力的だったために軍隊からも狙われる立場に。
彼らを振り切ってアドリア海に到着するポルコですが、そこにはカーチスと決闘を果たす運命が待っていたのです。
かろうじてポルコ・ロッソが勝つ結果にはなったものの、愛するジーナと一緒になったかどうかは分からぬまま、ストーリーは終了。よって、彼が豚から人間に戻ったかどうかも謎のままなのです。
では、ひと通りストーリーを説明したところで肝心の都市伝説についてお話ししましょう。
ポルコ・ロッソが豚になった理由とは?もう一つの都市伝説
「飛ばねえ豚はただの豚だ」と言い放ち、真っ赤な飛行機を巧みに操縦する豚人間・ポルコ・ロッソ。
そんな颯爽とした姿から、映画ファンから「世界一かっこいい豚」と言われるほどの人気ですが、彼は元々人間でした…
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ポルコ・ロッソという名前も通称に過ぎず、実は「マルコ・パゴット」なる本名を持つ彼。そんな人物がなぜ、豚の姿になってしまったのか?
特にハッキリとした説明はないものの、かつては空軍の敏腕パイロットであったマルコがそこでの境遇に嫌気がさし「自分自身を呪って豚になった」というのが通説です。
ただ、彼が魔法にかかったシーンが見られるわけでもなく、何とも言い難いところでしょう…
そして彼が豚人間になったのには「もう一つワケがある」とする都市伝説もあります。
それは、彼の戦争に対する嫌悪感。マルコは空軍に所属して戦争に関わる形となり、そのために自身の友達を失ったのです。
さらに国家に対して幻滅する気持ちも強かったことから「心を病んでいく過程で、豚になった」という考え方もできるのだそう。
空軍から離れた彼は、空を荒らす悪人集団を狙って賞金稼ぎをするものの、あくまでも相手の命は奪わないことを心情としたポルコ・ロッソ。
その心根はどこまでも純粋なんでしょうね。また、さらには別の都市伝説も…
それは戦闘中に苦戦を強いられていたマルコが極限状態にあった時のこと。命を落としたかつての戦友たちが彼のもとに現れ、彼の命を助ける代わりに「豚の姿」になることを提案。
マルコがその申し出を受け入れたとも考えられるそうです。
「紅の豚」と映画の表題にもなっているだけに、彼が豚になった「原因」をハッキリと知っておきたいところですが…
視聴者に想像させるような設定とした点もまさに「ジブリ」といった感じでしょう。
まさかのコラボ!?「紅の豚」と「魔女の宅急便」の関係
ジブリ映画のファンからすれば、作品同士が異色にコラボしていたなんて…やっぱり嬉しい設定かと思います。
言われてみれば「千と千尋の神隠し」と「火垂るの墓」がリンクしていたり、「もののけ姫」のコダマが進化してトトロになったりと…
ジブリにはコラボ的な都市伝説が数多くありますからね。もちろん「紅の豚」も例外ではありません。
何と、紅の豚と魔女の宅急便には「同じ人物が登場していた」と巷で囁かれているのです。
「紅の豚」には老婦人のメイドを務める女性が登場しますが、彼女が「魔女の宅急便」でキキと親しくなる老婦人のお手伝いさんにそっくりだという都市伝説が話題なんです。
この家政婦の女性。彼女がポルコ・ロッソに「以前、魔女を見た」と語っている場面があり、もしかしたらキキについて言及していたのでは…と期待が寄せられています。
ただ紅の豚の舞台は、イタリアとユーゴスラビアであるのに対し、魔女の宅急便の舞台は北欧。
こちらの都市伝説に関してはコラボか、それとも偶然か…見分けが付かないのが惜しいところです。
本当は「短編映画」のはずだった紅の豚
上映時間が90分をわずかに超える紅の豚ですが、実は短編映画として発表される予定だったそう。
紅の豚は元々、飛行機内で上映するための短編映画として製作されていたのです。
映画製作の当時、宮崎駿監督は「おもひでぽろぽろ」の製作にも力を入れていましたが、一時はこの製作を中止したほど…
彼いわく「戦争について真剣に考えていくうちに話が長くなり過ぎた」とのこと。
それでも紅の豚は、現に日本航空の国際線内で上映されたそう。空の上で観る紅の豚、一体どんな感じだったのでしょう。
宮崎監督が激怒!?紅の豚が発表中止になりかけた?
今でこそジブリ映画の中で安定した人気を誇る「紅の豚」ですが…発表の直前に宮崎駿の怒りを買い、公開中止の危機にあったとの都市伝説も寄せられています。
本来は短編映画に終わるはずだった紅の豚が長編映画になったこと。また、予告編にも大いに不快感をあらわにしたそうです。
宮崎駿自身は戦争の他にも時代背景やポルコ・ロッソの魅力が伝わる予告編を望んでいたのに対し、スタッフ側が作った予告編は「戦闘シーン」を軸として伝えるものだったからです。
そこに誰も反対するスタッフがいなかったことに宮崎監督は怒りを覚え、下手をすれば公開が中止になるほどの危機だったそうな…
何はともあれ、無事に公開されて良かったと思いましょう。
ファンに朗報?「紅の豚」に続編の可能性も
ひとしきり騒ぎがあった後、登場人物がそれぞれの道へと進む「紅の豚」。ただ、マルコとジーナが結ばれたのかは分からず、ファンとしては少しヤキモキするところでしょう。
当の宮崎監督。彼は2010年公開の「借りぐらしのアリエッティ」の製作当時、紅の豚の「続編」を作ることに意欲的な姿勢を見せていたとのこと。
実現すればそれこそ楽しみですね!色々と都市伝説があるものの、コアなジブリファンを魅了してやまない「紅の豚」。
もし何らかの形で続編が登場したら、マルコとジーナの「その後」なども確かめておきたいところ…