こんなにあった、ハリーポッターをもっと楽しめる裏設定・秘密「9選」
ハリーポッターはあたかも「本当に実在する」かのようなリアリティを持って我々を魔法の世界へと導いてくれる。
作品内では語られない多くの裏設定があり、そのディテールがあるからこそハリーポッターの世界は魅力に絶えないのだろう。
ここでは、そんなハリーポッターに関する裏設定をいくつか紹介しよう。
裏設定を読み解くことで、さらに深く魔法の世界を堪能できること必至だ。
※1〜9までの裏設定、全て自身の目で確認してみてほしい。
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この記事で分かること
実はこんなに…ローリングが「ハーマイオニー」に込めた想い
ハリーポッターの主要人物の中に「ハーマイオニー」という魔法使いの女の子が出てくる。
少しでもハリーポッター作品に触れたことがある人なら、もちろん彼女の名前を聞いたことがあるだろう。
一度聞いたらなかなか忘れない、ハリーポッターの中でもかなり風変わりな名前だ。
原作者のローリングは何故そのような変わった名前をハリーポッターの登場人物に付けたのか?
このハーマイオニーに関する裏設定を知れば、もっと深く彼女のことを知れるだろう。
ご存知の通り、ハーマイオニーは勉強のできる優等生キャラだ。
ただし「マグル血統=魔法使いではない両親を持つ魔女」なのだ。
マグル生まれ故に、ハリーポッターの純血主義であるスリザリン生、マルフォイなどに差別的な言葉をかけられるシーンが度々見受けられる。
つまり、ハーマイオニーはハリーポッター作品の中で①「差別の対象」になっているのだ。
そのためローリングはあることを危惧した。
もし世の中にハリーポッターのマグル生まれのこの魔女と同じ名前の子がいたら、彼女と同じように差別されてしまうかもしれない…と。
だからこそローリングは、マグル出身の魔女に「ハーマイオニー」という聞き慣れない名前を付けたとの裏設定がある。
また彼女のファミリーネームは「グレンジャー」だが、これはアメリカで起きた労働運動②「グレンジャー運動」に由来しているという裏設定も存在する。
ハーマイオニーはハリーポッターシリーズの中で、奴隷のように虐げられる屋敷しもべ妖精を憐れみ、屋敷しもべ妖精福祉振興協会「S.P.E.W.」を設立する。
作者は彼女を「ただの頭の良い人物」としてだけでなく、勇気を持って差別と戦う勇敢な人物としても描いているのは言うまでもない。
ハーマイオニーがホグワーツの1年目で組み分け帽子に寮を決められる際、これが博識であるにも関わらずグリフィンドールに分けられた理由なのかもしれない。
さらにローリング曰く、本作で③「自分に最も似ているキャラ」についてもハーマイオニーの名前を出している。
ハリーポッターの中でも非常に思い入れのある人物だと分かってもらえただろうか。
ハーマイオニーに関する裏設定は以上だ。
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ネビルが主人公になっていた可能性も?劣等生ネビルの裏設定
ドジで、やることなすこと失敗だらけ。ホグワーツの入学当初はまるで「劣等感の塊」だったネビル。
そんな彼も物語が進むに連れて成長し、ヴォルデモートとの最後の戦いで目覚ましい活躍を見せたのはハリポタファンであれば周知の事実だろう。
では次に、ハリーポッターのネビルに隠された裏設定を紹介しよう。
グリフィンドールかレイブンクローかで迷われたハーマイオニーと同様に、ネビルの寮決めの際も組み分け帽子はずいぶん長い時間をかけていたようだ。
迷ったというよりは「グリフィンドール」を推す組み分け帽子に対し、ネビルは自分から「ハッフルパフ」に入寮する意思があったからだ。
グリフィンドールは勇敢な者が所属を許される寮である。
対してハッフルパフは、魔法力を示した者は誰であろうと受け入れる…いわば「来るもの拒まず」という言葉が似合う寮だ。
グリフィンドールに求められる素養が備わっていないと感じていたネビルは、頑なに組み分け帽子からの提案を拒んでいたのだ。
結果、組み分け帽子に説き伏せられてグリフィンドール所属となった彼だが、その後は意外にもグリフィンドール生として相応しい勇気を示すようになる。
いつも不安そうで頼りない雰囲気のあるネビルだが、実は両親ともに勇敢な闇祓いだった。
もっと言うとネビルは「ヴォルデモートを脅かす存在」としてハリー以外に予言されていたもう1人の人物であり、この事実からハリーポッター物語の④「主人公はネビルだった」という裏設定がある。
何故なら、仮にそうだとしても「ネビルはヴォルデモートに打ち勝っていた」…とローリングが自ら述べているからだ。
「ネビル・ロングボトムと賢者の石」なんてシリーズがあったとしても、割とアリかもと感じてしまう裏設定だ。
さらに、次のような逸話もある。
⑤彼がまだ1歳だった頃、死喰い人によって両親が酷い拷問を受けていた
⑥ヴォルデモートとの最終戦の後、ネビルは薬草学の教授となり、同じ生徒だったハンナ・アボットと結婚した
このように細部にまで裏設定が施されているからこそ、ハリーポッターの物語は生き生きとした臨場感とリアリティーを持ってファンを迎え入れてくれるのだ。
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ダンブルドアは「男性」に恋をしていた!?偉大な校長の知られざる裏設定
ハリーポッターの頼れる校長。あのヴォルデモートですら一目置いていたという伝説の魔法使い、「ダンブルドア」にも裏設定は存在する。
ダンブルドアの隠しエピソード、それは⑦女性的な嗜好を持っていたこと。故にグリンデルバルドに対して「友情以上の感情を抱いていた」という裏設定があるのだ。
「グリンデルバルド」といえば、ヴォルデモート卿が現れるまではハリーポッター世界の中でも最恐の魔法使いとして謳われた人物。
同じように類まれな才能を持つ者同士、ダンブルドアとグリンデルバルドは惹かれ合って同じ理想の元に事を成そうとしていた。
しかしダンブルドアの弟「アバーフォース」との間にいさかいが起こる。
対立の末、ダンブルドアの妹であるアリアナが亡くなったことにより、ダンブルドアとグリンデルバルドの絆は潰えてしまったのだ。
この裏設定を意識してか、現にダンブルドアは生涯を通じて所帯を得ることなく独り身を貫いている。
よって、グリンデルバルドとの関係がその後のダンブルドアの人生に少なからず影響を及ぼしたことは間違いないだろう。
さらに「恋は盲目である」と、ハリーポッターの作者(ローリング)も意味有りげに語っていたのが印象的だ。
グリンデルバルドの才能に魅入って恋心を持ったダンブルドアだが、彼の本性には気付けず失望を味わうことになったのだ。
この裏設定はハリーポッターの初期作品の時代よりもずっと以前の内容だが、そんなところまで細かく作り込まれている点は秀逸である。
他にダンブルドアの裏設定として、彼の左膝に⑧「ロンドンの駅地図に似た傷がある」という裏設定も存在する。
ハリーポッターの物語に影響を及ぼすものではないものの、知っておいて損のないネタだろう。
この左膝の傷はグリンデルバルドとの対決の際に付いたものだそう。
また、ダンブルドアがホグワーツの校長に就任して間もなかった頃、後にヴォルデモート卿となるトム・リドルが訪ねて来た。
彼はそこでホグワーツの「闇の魔術に対する防衛術」の教授になりたいと頼んだが、ダンブルドアはその提案をはね除けている。
それを不服に思ったトム・リドルは「ある呪い」をかけた。
この執念の裏設定によって、闇の魔術に対する防衛術を教える教授は⑨誰も1年以上続けられなくなったというわけだ。
このように、ハリーポッターには興味深い裏設定が多く存在している。
我々ファンが知っている世界はまだほんの一部に過ぎないのかもしれない。
想像力が織りなすハリーポッターの世界。謎はまだまだ尽きることが無さそうだ。