知ると観れなくなる!「風の谷のナウシカ」の都市伝説まとめ
ジブリアニメの中でも元祖的な存在である「風の谷のナウシカ」。
ストーリー自体はそれほど明るいものではありませんが、不思議な世界観を描いたこの作品はジブリファンから愛され続けています。
さて、そんな風の谷のナウシカにも数々の都市伝説が存在します。
今回は映画にまつわる都市伝説を紹介していきますが、この作品の「裏の顔」をお楽しみください…
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この記事で分かること
ナウシカは「人造人間」だったという都市伝説
まずは「風の谷のナウシカ」の主人公・ナウシカについての都市伝説から。彼女は風の谷の族長の16歳の娘であり、父に代わって国を治める王女という設定になっています。
心優しく、それでいて強さも兼ね備えた彼女はジブリファンから深く愛されていますが、そんな彼女が実は「人造人間だった」との都市伝説が存在するのです。
「風の谷のナウシカ」の時代からおよそ10世紀前、旧人類による戦争がきっかけで大気が汚染されました。これに危機感を覚えた旧人類は浄化のために菌と蟲を作り、腐海を築き上げます。
周りから恐れられている腐海には浄化能力があるのですが、それが完了するには何千年もの歳月が必要になります。そのため旧人類はその間、眠りにつくことに。
そして、1000年後に目覚めるナウシカたちをはじめとする新人類を作ったようです。
さらに新人類と戦争になった場合は不利になることを懸念してか、新人類は浄化されたきれいな空気では命を失うように作るなど…後のこともしっかり考えていたのです。
風の谷のナウシカは、ジブリ作品ではない!?
当然ながら「風の谷のナウシカ」と言えば、スタジオジブリによって作られた作品というイメージが強いでしょう。ただし正確には、スタジオジブリ発の作品ではないことが分かっています。
この作品にはもともと原作の漫画があり、1984年に映画化する際には責任者の宮崎駿が関わっていました。そして、これはスタジオジブリの前身となる映画製作会社(トップクラフト)によって作られたもの…
後にスタジオジブリの作品がヒットし出したことにより、「スタジオジブリ発の作品」として一般的に誤って認知されるようになったのです。
よってテレビのロードショーなどで放送される際は、スタジオジブリの表記はなく「宮崎駿氏の作品」という風に表現されています。
今度観る機会があれば、ぜひチェックしてみてください。
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都市伝説によると舞台は「火星」
旧人類や新人類、汚染と浄化など…私たち現代人の世界とはかけ離れているように思える「風の谷のナウシカ」の世界。その舞台はどこにあるのだろうと、子供心に疑問に思ったこともあるでしょう。
都市伝説によると風の谷のナウシカの舞台は「火星」であるとの見方が強いです。
なぜなら「風の谷のナウシカ」のシーンでは錆やセラミックが出てくるため、それは「火星の地表面だろう」と伝えられているからです。
さらに「火星では風が吹くことから風の谷がある」「巨人兵の化石は人面石に似ている」「蟲は火星の隕石の動きによってできた」など…実に様々な都市伝説が寄せられています。
火星には人類が存在するという説があり、現実世界では研究も進められているだけにこの話は頷けます。
しかし人類が戦争を繰り返すことによって砂漠化が進み、結果的に火星は人類が住むには不向きな環境になってしまった…
そんな話で都市伝説は締め括られています。
ナウシカの「服の色」は3回変わる
風の谷のナウシカの都市伝説と言えば、ストーリー的にも重々しい感じのものが多いですが…
それでもナウシカの服が何回変わるかなど、ちょっと軽めな都市伝説もありました。
ナウシカの服といえば青い戦闘服が一般的に認知されていますが、映画ではなんと3回も服の色が変わっていました。
最初は青、ペジテに捕まって身代わりになる際には赤。そして王蟲の子供の血液を浴びて青になったりと…映画全体を通して観ると服の色の変化がよく分かります。
ナウシカの「モデル」は2人の姫?
ジブリファンから根強く愛される「風の谷のナウシカ」のヒロイン、ナウシカ。美しくて強い女性は永遠の憧れですが、このキャラクター設定に「モデル」は存在するのか?
これに関する都市伝説もありました。しかしモデルとなった人物は「2人いる」とされています。
まず一人目は、古代ギリシアの叙事詩に登場する「ナウシカア姫」。この姫は「オデュッセイア」という場面に登場しますが、名前を比べれば一目瞭然ですね。
二人目は、日本の古典作品「堤中納言物語」に出てくる「虫愛づる姫君」だと噂されています。
ナウシカは周囲から忌み嫌われている蟲たちをいとも簡単に手なずけては愛情を注ぎますが、この虫愛づる姫君も周囲に理解されないまま虫を可愛がることから「その設定をナウシカに持ってきた」と言われているのです。
確かに彼女みたいな人物はそういないでしょうし、モデルになる存在が2人いても不思議じゃありませんね。
「風の谷のナウシカ」の本当のクライマックス
「風の谷のナウシカ」は映画では物語が完結しない雰囲気でエンディングを迎えますが、原作のエンディングは想像を絶するほど衝撃的な結末を迎えます。
原作の風の谷のナウシカにおいて、彼女は「新世界の破壊者」になっていたのです。
物語の終盤にさし掛かると、とうとうナウシカは自分たちが旧人類によって作られた「人造人間」であることを悟ります。そう、大気の浄化が進む中、自分たちもゆくゆくは消えてしまうことにも…
旧人類との争いが収束し、彼らは新人類が平和で文化的に生きられるような世界を用意していましたが、時すでに遅し。ナウシカはその世界を破壊し、旧人類の努力を台無しにしてしまうのです。
あの善良なナウシカがそんなことするなんて…ジブリファンにとっては大変ショックな結末に思えるかもしれません。
映画のエンディングがはっきりしなかったのも「そんな結末は放送できない」という懸念があったと言われています。
ジブリファンから根強い人気を得つつも、そんな背景があるせいか都市伝説の尽きない「風の谷のナウシカ」。
都市伝説や原作に目を向けると決して純粋に楽しめる映画ではないものの、ジブリアニメを語るには欠かせない作品の一つでしょう。